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大好きな音楽でアジアとの掛け橋に

日時

2003年1月16日

場所 東京 神楽坂にて
聞き手 大場 亮 (ハーヴェストプランニング)

GYPSY QUEENメンバー GYPSY QUEEN
 

   今回お話を聞いたShinonさんがボーカルを担当するバンド、「ジプシークイーン」のリーダーAKKIEさんとは十年来の友人である。インディーズバンドとして長いキャリアをもつ彼らは、いくつかの出会いと幸運を生かし、01年からなんと計5回、中国でのコンサートを実現している。メジャーのバンドでも実現が難しいと思われるコンサートの様子を、Shinonさんに聞いた。公演のデータやバンドに関してはぜひ彼らのオフィシャルページで。
http://www.gypsy-queen.com

スタートもやっぱり人とのつながりから。不安と感動・・初めての北京コンサート
O どうもお久しぶりです。暮れの原宿のコンサート(ジプシークイーンのクリスマスコンサート)に行ったんだけどあの時も 中国人の方が何人か見えていましたね。
S そうなんですよ。あの方々はツアーでお世話になっているFさん(*1)のお友達の方や重慶のコンサートを見てくださった方や、上海の音楽事務所の方も来ていただいていました。
O さてジプシーはバンドとしては結構長いキャリアをもっているわけなんだけども、そもそも中国の話が出たきっかけ言うのは?
S はい、私は以前から中国語を少し勉強していて、漠然と中国の方にも聞いてもらえたらいいなという感じで、中国語のナンバーも歌っていたわけなんですよ。そうしているうちに中国人の歌手の程波さん(*2)と言う方が私たちのことを知ってくださって、中国の政府のほうに紹介してくださったんです。
O それが第一回目の「北京で会いましょう」(*3)につながってゆくわけですね。
S そうなんです。なにせ行ったこともない政府から招聘状がくるんですからね。最初は半信半疑でしたが本当に招聘状がきた時はびっくりしました。
O そうでしょうね。ツアーはどんな感じだったですか?
S 珠海ステージ私達とドイツ・アメリカのアーティスト達と北京と大連などの6つの都市を回ったんですよ。全部で12公演2万人以上の方がきてくださいました。もう初めてのことばかりで私なんか何度も泣いちゃったんですけど、やりきった後は今思えば感動の一言ですね。
   
去年だけで4回連続のコンサート出演。夢はどんどん続きます。
O それだけでもなんだか夢のような話なんだけどその後去年だけで4回行ったんですよね。
S そうなんですよ。1回目はCCTV放映のテレビ番組出演(*4)と上海のARKというラルクアンシェルの事務所が経営されているライブハウスで演奏させていただきました。3回目は呂遠先生という中国を代表する作曲家の先生の歌を歌うというイベント(*5)でこれは日中国交正常化30周年記念の催しでした。それとこれも30周年の記念事業で外務省からのお話だったんですけれども9月の時(*6)にはジプシーの単独公演で中国4都市とやっぱり外交樹立30年ということでモンゴルにも行ってきました。
O すごいよね。モンゴルはどんな感じでした?
S 皆さんなんか目がきらきらしていて心が洗われるような感じでしたよ。
O 他のバンドも出たのですか?
S いえ。私達だけで。
O え〜!会場はどんなところなんですか?
S ウランバートルの相撲宮殿っていう日本で言うと武道館みたいな感じですかね。
O キャパはどのくらいです?
S 3000くらいで、アリーナまで椅子を出していただいて満員でした!
O それと最後に暮れには香港でのカウントダウンイベントに参加されたんですよね
S そうなんですよ。これは香港のBEYONDというバンドのWINGさん(*7)との出会いがきっかけでお話をいただきました。もともとWINGさんはファンキー末吉さん(*8)からのご紹介なんですけどね。最近はその時いいただいた香港の2002年のベストソングのCDがあるんですけどそればっかり聞いてますね。香港も楽しかったですよ〜!
   
トラブル解決も中国流?「もうあんまりあわてなくなりましたね。」
O でも中国は行くだけでお大変なんだから特に最初はいろんなことがあったんじゃない?
S カウントダウン1そうですね。9月にいった長春では行ってみたら壊れたアンプ一台と何とか音の出るスピーカーと壊れかけたドラムセットだけだったんですよ。もう公演は明日だしどうしようと思っていたらそこの政府の方と外務省の方が街で一軒しかない楽器屋さんに交渉して新品の機材を借りてきてくださって無事出来たんですよ。それもすごくいい機材で!
それと昆明っていうベトナムに近い街ではドラムスタンドがポキって折れちゃってドラムの杉山さん(*9)が青くなっちゃってもう絶対間に合わないって感じだったんですけど一時間くらいしておじさんがニコニコしながらスタンドを持ってきてくださったんですよ。あのへんの現場主義というか底力には驚きますね。私達も最初にいったときにはあたふたしていましたけど何だかなんとかなるやって感じであんまりあわてなくなりましたね。
   
「私達、中国の方と仲良くなる自信がありますよ!」〜その法則とは?
O 中国で演奏してみてよかったと思うことは?
S そうですね。中国人の方って仲良くなってしまうとホントにこんなしていただいていいのかしらってくらいやさしいんですよ。それとやっぱり自分達に誇りを持って、自分達がいいと思ったものは受け入れていただけるんじゃないかと思いますのでやりがいがあります。
O でもこないだ向こうでのビデオみたけどみんな総立ちだったし、舞台に上がってくるわですごい盛り上がりじゃないですか。
S そうですね。もう中国の方と仲良くなる法則はつかみましたよ!
O え〜?! その法則とは?
S 香港ライブその法則とは、やっぱり中国語で話すことですかね。私達のオリジナルを中国語で歌ったり向こうの曲をロックバージョンで演奏すると本当に楽しんでくれますよ。日本でも外国のミュージシャンが日本語でメッセージをしてくれるとうれしいじゃないですか。私達ももっと中国語を勉強してコミュニケーションを持ちたいですね。
   
志は高く、垣根は低いバンドです。きついけど頑張ります!
O 回を重ねるごとにずいぶん友達も増えたでしょう?
S そうですね。ホントに各地でお世話になりっぱなしで。帰ってからホームページの書き込みが増えてきてうれしいですね。
O やっぱり頑張りが認められて新しい話も多いようですね。
S はい。まだ未定の事が多いんですけど、2月には広州でコンサートを。それと中国以外で東南アジアなんかのお話もいただいているんですよ。
O う〜ん。すごい!逆にいうとメジャーではできないってことかなあ。
S そう思いますね。ひとつはスケジュールが寸前にならないと決まらないっていうことや経費面を考えると今の日本のやり方は難しいですね。
O そうだよね。最小のスタッフとはいえ経費はかかるモンね。どこかツアーなんかにサポートしてくれる企業なんかがあるといいよね。
S ぜひっ!私達は音楽以外の垣根がないバンドなんです。あくまでも交流を第一に掲げながら皆さんに応援していただけるとうれしいです。
   
大好きな音楽でアジアとの掛け橋に。お世話になった皆さんのために少しずつ大きくなりたいです。
O ではさいごに日本と中国のファン、友達の皆さんに一言。
S はい。ホントにインディーズの私達がこんな風に中国でコンサートに参加できているのも友人の皆さんのおかげです。これからも大好きな音楽で日本とアジアの私達なりの草の根の交流を続けてゆきたいと思います。これからも今までどうり頑張ります。
O 今日はありがとうございました。
S こちらこそ、ありがとうございました。
   
香港街角にて
(*1) Fさん・・ジプシーが毎度お世話になっている近畿日本ツーリストの課長さん。
(*2) 程波さん・・中国文化芸術センター株式会社 代表取締役。歌手であり、人気ドラマ「大地の子」などで俳優としても活躍。
(*3) 中華人民共和国主催「北京で会いましょう」に参加。(北京・昆明・南京・大連・瀋陽・天津をツアー)
(*4) 春節特別番組「2002年外国人才芸大賽」に出演・優秀賞受賞、上海ライブハウスARKでライブ
(*5) 日中国交回復30周年記念特別番組「日中友好国交回復30周年記念呂遠作品コンサート」に参加
(*6) 国際交流基金主催・日中国交回復30周年記念事業「日本年」「GYPSYQUEEN中国横断コンサート」(北京・大連・上海・長春・重慶をツアー) 「日蒙外交樹立30周年記念事業」コンサートに参加
(*7) WINGさん・・香港一の人気バンド・BEYONDのメンバー。
(*8) ファンキー末吉さん・・爆風スランプ・ドラマー。中国大陸を中心にアジアで活躍。97年には中国のグラミー賞「十大金曲作曲賞」を受賞。
(*9) ジプシーのバンドメンバー Akkie(Ba) Shinon(Vo) Masao(Dr) Jun(Key) Macha(G) Momo(Cho)


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